魔法と陰謀が交錯する異世界の中で、運命の糸が複雑に絡み合う物語
「悪役令嬢の中の人～断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします～」の感想・レビュー記事を作ってみました。
物語を簡単に説明すると
乙女ゲームのメインヒロインを出し抜いてハッピーエンドに向かう作品です！
キャラクターを表現する描写が感情に合わせて大きく変わるので言語以上に感情が分かる作品なのでおすすめしたいと思います。
作品の魅力を伝えるために、若干のネタバレを含む可能性がりますのでご理解の程お願いします。
作者：白梅ナズナ/まきぶろ/紫真依
出版社：一迅社
レーベル：comic LAKE
連載期間：2022年4月25日～
巻数：5巻(2024年5月現在)
とあるRPG系乙女ゲームの悪役令嬢レミリアに転生した「エミ」は、
ゲームのヒロイン「星の乙女」により努力虚しく断罪されてしまった。エミの冤罪を晴らすため、そこに現れたのは中から見守っていた本来のレミリアで――。
引用元：株式会社一迅社公式サイトより
本物の悪役による復讐劇が始まる！
ここが面白い！作品の魅力
悪役令嬢が最愛の人のために世界を救う
まず面白いのは、最強スペックの悪役令嬢が一人の少女のために世界を救うところです。
レミリアは乙女ゲーム内で魔王を呼び出せるほど強い設定でしたが、
エミが強化アイテムやレベリングを頑張った結果、最強の悪役令嬢が爆誕しました。
強くなるためとはいえ、強化素材のミミズや石灰を飲み干したエミにびっくりです。
エミが強さを目指したのは最悪のシナリオを回避するために善戦しましたが他の転生者が原因で心に深い傷を負ってしまい人格がレミリアと入れ替わってしましました。
エミが好きだったレミリアはエミが安心して過ごせる世界を作るために先回りして暗躍するシーンでは、戦闘シーンもあるので魅力的です。
有能冒険者＆有能領主(？)誕生
引用元：悪役令嬢の中の人～断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします～2巻より
断罪されても最強悪役令嬢レミリアはただでは折れません。
辺境に行ってもエミが強化アイテムのために狩った素材や前世の知識から資金を集めて、領地経営を始めました。
監視役がレアアイテムばかりと言うところからエミがどれだけ努力したのかが分かります。
星の乙女の性格
他の転生者＝乙女ゲームのヒロインである「星の乙女」のピナですが、
中の転生者の性格が醜悪すぎるためメインヒロインにあるまじき行動をしたりします。
読んだ時は、「これが乙女ゲームのメインヒロインでいいのか？」と疑問になるほどでした。
憧れの乙女ゲームに転生してハーレムをしたいがため、アイテムで登場人物を操るのはさすがにアウトですね。
しかも、いずれ来るモンスターの討伐部隊はピナが選んだメンバー(おそらく好みの男性のみ)だけしか認めないと好き放題でした。
聖女でありながら復讐者
引用元：悪役令嬢の中の人～断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします～2巻より
世界を破滅に導く悪役令嬢が聖女扱いされるところも見どころです。
表面的にはエミの「どんなことにも全力で取り組む姿勢」が明るく表現されていますが、
心の中では、ピナに対して様々な策略を張り巡らせている様子はゾッとします。
レミリアの最終目標は「エミ」に戻ってきてもらうことなので、レミリアがどれだけ大事に思っていたのかがよくわかります。
- エミの善性とレミリアの容赦なしの策略のギャップ
- ピナの顔芸
- エミのために単身で世界を救う
- 神殺し
- 悪役令嬢の逆転劇
読んだ人達の評価
- イラストが美しい
- 行動によって信頼されるレミリアと薬に頼ったピナの対比が良い
- 単調な復讐ものではないので面白い
- キャラの表情が豊か
- 転生物にしては珍しい作品
読者からはキャラの表情や感情がイラストによく行かされているところや
転生作品の疑問を上手くまとめているところも評価されているようです。
ストーリーの面から見ても悪役令嬢レミリアが単身で事件や問題を解決していくのに対して、
城内で薬を使って好き勝手過ごすメインヒロインのピナの対比は、
先の展開がどのようになるのか期待させてくれる点も魅力的な部分だと思います。
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